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全国きりえコンクール最優秀賞を受賞して

残したいなー日本の農村風景「冬じたく」

 病院のベッドの枕元に置いていた携帯が、ブルルーと振動した。消灯時間もとっくに過ぎた10時30分。ビックリして飛び起きた。

小さな声で「もしもし・・・」
「桜井です。おめでとう最優秀だよ」
「何が・・・」

足の手術でコンクールのことはすっかり忘れていました。受賞したのは「冬じたく」とのこと。驚きました。もう一方の「伊根の朝」は、もしかしたら入選するかなーと思っていた。「いつか展」に展示した時「冬じたく」はあまり良い評価はいただけませんでしたから、とにかくびっくりしました。

 新婦人の活動を一緒にやっていた友人が何年も前に、ご両親の介護のために綾部に帰って行きました。ご両親が100歳を超えて亡くなられました。その友達に会いに綾部に行きました。彼女のお連れ合いも写真をやっていらっしゃって、車で丹後半島や京都の限界集落と言われるような村々を案内してくれました。

  楽しい農村の風景も人の気配がしません。でも蕎麦や稲の「はさ」、干し柿があり、大根の 取り入れに精を出しているおばあさんと話をすることができました。

 そこではもう 冬じたくが始まっていました。

愛知きりえの会 春日井グループ 宮下 紀代美
 



<2011.5.25>

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