− 県連・支部だより
田母神・前空幕僚長『論文』は、憲法99条の義務違反!
田母神・前空幕僚長「論文」への反論 副理事長 西脇隆夫
田母神「論文」が発表され問題となってから、「朝日新聞」の「声」欄に元兵士という94歳の方が自身の体験から「あの戦争はまさしく『侵略』だった。
もう二度とあってはならぬ」という論旨の投稿をされていました。元空幕僚長にこの文を読ませたいと思いました。だが、彼は読んでもおそらく理解できないでしょう。防衛大学校で学んだのか、靖国派や「つくる会」のメンバーの影響を受けたためか、どこからか学んだ誤った主張を、およそ論文とも言えないらしい文章によって述べたてました。それは、憲法99条によって義務付けられた公務員の義務違反でもあり、また自分の無知をさらけ出すことにもなりました。
今回の問題で明らかなことは、歴史の事実を捻じ曲げて解釈しようとする動きがどこから来ているのか、日本をどの方向に向かわせようとするのかということです。すなわち、日本国憲法を変えて世界中で戦争できるようにしたいという人々のもくろみと連動していることです。また、クーデターを促した「三島事件」などのように、すでに「軍隊」と化した自衛隊のメンバーに影響を与え、その幹部と提携することで、自己の主張を広げようとする人々の存在にも注意すべきではないでしょうか。