日中文化交流

中国の旅

広西チアン族自治区手探りの旅   柳田常樹

トン族の鼓楼や風雨橋の見学

   5日目、トン族の鼓楼や風雨橋の見学を終え、明日のヤオ族の棚田を見学のため龍生という山間部の町に泊まった。ケンカはその町の食堂で起きた。
 注文したのは鶏の鍋だったが、出てきたのは骨付きの肉だけ。A子さんが「もも肉や胸肉はどうしたのかしら?」と。 注文する前に料理する生きた鶏を見せられていた。A子さんは鶏の絵を描いて、店の女性に部位を示し、もも肉と胸肉が出てこないのはどうしてだと説明を求めた。店の女性は中国語で説明するがわからない。
 すると、隣にいたB子さんが「肉の量が少ない」と論戦に加わる。「確かあなたは3キロから5キログラムと言ったはずだ」と英語で主張する。B子さんも店の女性も英語が話せるのだ。そこに調理をした店の主人も加わり、こんな風に肉を料理したと身振りで説明した。いったんは収まりかけたのだがB子さんが納得しない。
 

食堂で大ゲンカ

   「もも肉や胸肉を隠している。許せない!」
 そこで再び店の女性に英語で抗議した。店側も一歩も引かない。私達男性も食事どころではなくなった。そして、ついに店側はお金を払って出て行けと請求書を突き出した。
 私がそれを受け取ったが、納得のいかないところがあった。「50元×3.5 =170元の3.5は何ですか」と聞くと、店の彼女はメニューを差し出した。あらためて見ると、そこには『50元/斤』と書いてある。「エッ、1斤当たり50元?」と重さの単位に斤が使われていて驚いた。これがケンカの真犯人だった。
つまりB子さんはそんなことなど思いもよらず、重さはグラムだと信じている。そうだとすると鶏の肉の重さは3〜5キロではなく、3.5斤、キログラム換算をすると1斤500gだから、1・75圈骨の重さを除くと1圓砲睨たない。明らかに私達の負けだ。
 翌朝、この地域の食生活を知ろうと4人で市場に出かけた。川沿いに野菜、果物、肉などどこまでも続き、路上にまであふれる露店。そこは活気に満ちていた。肉は牛、豚、鶏、アヒル、カエルなど、実に様々な動物が売られていたが、鶏は胸肉、もも肉といった仕分けはされていなかった。所変われば品変わるだ。 
 中国を旅する時、行き違いや勘違いはたくさん起きる。でも、こんな経験をしながら、相手の国のことを深く知ることになる。
 これも旅の面白さだ。

    柳田常樹

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