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− 県連・支部だより

医療の現場から日中友好へ貢献

医協立総合病院・研修医 史ヨウセンさんが語る      師国家試験 �犹暗戮猟�戦�瓩妊僖�

   “三度目の正直„で手にした「合格」の通知――中国人女性の史ヨウセンさんが2月実施の医師国家試験に受かり、4月初めから、みなと医療生協・協立総合病院(森谷光夫理事長)で研修医としての一歩を踏み出しています。多忙で緊張した日々をどんな思いで学び、働いているのか、ざっくばらんに話してもらいました。聞き手は、1年間の北京第二外国語大学交換留学を終えて愛大に戻った、新会員の新美朱理さんです。
  ――合格おめでとうございます。難しい医師国家試験に挑まれた動機は?
 ❏日本に憧れ抱き
 中学・高校時代から、日本製品の品質の良さに示されている日本人の勤勉さとか、誠実さといったものに私は強く惹かれ、日本への憧れを抱いていたのです。で、医科大学を卒業したころから<できることなら日本の医療現場を見てみたい…>と、そんな夢が膨らんできましてね。
 それで、20代の後半で名古屋大学医学研究科大学院生(博士過程)として入学しました。その後、縁あって日中友好協会愛知県連と出会い、溝口(郷史副理事長)さんに何かと相談に乗っていただきました。
 ❏森谷先生の助言
 4年間の院生生活を博士論文で修了となり、3年ほど前でしたか、県連副会長の森谷先生が医療生協の理事長をされている協立総合病院へ溝口さんに連れていってもらい、お話を伺いました。
 森谷先生は優しく迎えてくださり、「博士号まで取っているのだったら、日本で本格的に医師として働く道をすすんだらどうですか」と助言をいただきました。それで私も心が決まり、生活の中心に受験勉強をすえて翌13年2月の第107回医師国家試験に挑戦したわけです。

――日本語での国家試験ではどんなご苦労がありましたか?

   ❏聞き取りに力を
 医師国家試験に臨むには、まず医療面接の試験をクリアしなければなりません。私は日本語もほとんど独学で性格がシャイなので、教科書を読むとかノートを取るのはともかく、耳を使う方が苦手でした。なので、ヒアリングはかなり意識的に努力しました。
 面接は、患者さんの訴えにどう対処するのか、最初の「どうされましたか?」から、各科の医師に囲まれて想定問答をすべて日本語でこなさなければなりません。<私の日本語でどれだけ通じるのかな>と不安は付きまといましたが、これは幸運にも最初の受験でクリアできました。
 あとは、医療の教科書を何回も読み返しました。中国の教科書は文字でびっしりでしたが、日本の教科書はイラストも豊富に分かりやすく記述されているので終日読んでいることもありました。理解できた内容は本から離れて口でアウトプットするようにも努めました。

――中国で医師として働いていたときの情況とか、中国と日本の医学・医療でいま感じる主な違いは何でしょう。

  ❏基礎研究に差が
 医科大学を卒業後、研究の仕事が主でした。中国では、患者さんが医師の診断にあれこれと意見を言ったり、投薬の処方についても注文をつけるなど、医師と患者さんの間でコミュニケーションが難しこともありました。
 また、健康保険の制度もまだまだ遅れていて、お金がないと気軽に病院にはかかれない方もたくさんいますので、これから医療技術だけではなく、日本の医療の理念も学ばなければならないと思います。
 日本の医療について印象的に言うと、基礎研究がしっかりしていて非常にレベルが高いですよね。院生のとき学会でアメリカにも行きましたが、世界的に見ても日本の医療レベルは高位にあると確信しました。

 ――ところで、専門分野は何ですか。今後の抱負も聞かせてください。
 ❏技術と理念学び
 研修現場で、患者さんにより良い医療を提供するために、尽力していらっしゃる先生方の熱心な姿を目の当たりにし、大変感銘を受けました。協立総合病院の温かい雰囲気をぜひ一度見学にきてください。
 いまの段階で専門はまだ決めていませんが、各診療科の領域はかなり広くて、それに前期研修の2年間にすべての科を体験します。そこでしっかり患者さんを診て、医師としての基礎を確立したいです。
 採血とか、聴診器をあてることから一つひとつ熟練し、所期の評価を得て、後期研修(3年間)にすすみたいですね。
 これから、自分も指導医の先生方のように、ちゃんと患者さんの目を見て、お話を真剣に聞き、患者さんと誠実に向き合うことを目標にして実践していきたいと思います。
 いま、同期の研修医の4人で、日々の勉強で経験と知識を積んでいこうと思って、病院の勉強会以外に、毎週1時間ほど勉強会をやっています。先端技術と先進的な理念を学び続け、専門知識のさらなる充実に向けて日々努めていこうと考えています。
 協立病院には中国人をふくめ外国籍の患者さんも少なからず来られます。医療の現場でこれらの人々との連帯とか、微力でも日中友好の前進に貢献していけたらいいなと思っているところです。

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